ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番収集記R

様々なピアニストによるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」の録音を収集。聴き込んだ上で、独自の基準により採点、ランキングし、それを公開するサイトです

8位:ガヴリーロフ(EMI)

ムーティ指揮、フィラデルフィア管弦楽団。とにかく圧倒される演奏。もちろん、その技巧と迫力にです。ということで、個人的に最も評価が高くなる、「テンポ速め」「切れ味鋭い」「力強い打鍵」の3つがすべて揃った理想的な演奏。この張り詰めた緊張感を、全楽章通じて保ちつづける集中力も、さすがです。

また、単にバリバリ弾きまくる、速めのテンポで攻めまくるだけじゃなく、ためるところは、ものすごくためる。かと思うと、突然一気にスピード上げる。さらに一転、再び止まってしまうのではと感じられるくらいテンポ落とし思いっきりためる。

押し一辺倒でテクニック・剛腕・スピードに頼るだけでなく、変幻自在で深みのある、濃密な演奏となっています。