小澤征爾&ボストン交響楽団。キーシンのピアノの「つぶつぶ・きらきら」した美しい音色は特筆もの。終止、美しさあふれる演奏です。
個人的には、この曲に求める演奏の姿は豪快・雄大と爆発系。とにかく弾きまくる演奏が好みな手前、それほど高評価とはなっていませんが、こういう美しい音色もたまにはアリかと。
ですが難点は、音質がすごく悪いこと。ライブということもありますが、これはひどすぎ。もやもやと籠った音、遠くでピアノが鳴ってる感じ。せっかくの美音が台無しです。
ただ、逆に言うと、この程度の録音で、これほどまでに「つぶつぶきらきら感」が伝わるのだから、それはそれでスゴイこと。本盤のような異色の演奏もあるということで、自身の理想形態とは真逆ですが、この曲に「美しさ」を求める人ににとって、これ以上の盤は無いと思います。