レヴァイン指揮、ベルリンフィル。かなり評判の高い録音。たしかに、完成度は高く、完璧といえる内容なのは疑うべくもなく。中でも特筆は、3楽章、11分10秒からのところ。ここでの低音の切れ味、その響き、力強さは圧巻。ものすごい迫力。その他も、全体を通して、いい具合に熱気を帯びた素晴らしい仕上がりです。
ただ、若干完璧すぎるが故、キレイにまとまりすぎといった、踏みとどまったという印象も否めません。破たん一歩手前の録音としては最高峰。ということで、とにかく暴走するような激しさにこだわらないなら、この盤は間違いなくトップクラス。暴走系が好きな人も、3楽章の迫力だけでは聴いてみてくだい。