ハイティンク&コンセルトヘボウ管弦楽団。定番中の定番。基本、キレイにまとまった、完成度の高い録音として評判のアシュケナージ。一般受けということで、あたりさわりのない、正統派というイメージです。
で、そんな数あるアシュケナージの録音の中でも、正統派から一歩踏み出した、素晴らしい出来といえるのが、ハイティンク盤。
迫十分、テクニック抜群、スピード感あふれる演奏で、理想的な形。アシュケナージの、退屈な優等生的イメージが覆されます。ヴォロドス盤とならび、破綻手前ギリギリに踏みとどまった、完成度重視の録音の中での最高峰といえます。