ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番収集記R

様々なピアニストによるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」の録音を収集。聴き込んだ上で、独自の基準により採点、ランキングし、それを公開するサイトです

21位以下:ワイルド

定番はアシュケナージ。ちょっと深いところではワイルド。一部の評価本では、トップに揚げられていたりもする、いわゆる「玄人受けする盤」というイメージがアリ。

とはいえ、実際はどうなのか。確かに、切れ味鋭く、軽快なテンポ。もちろん、テクニックは完璧。総じて完成度が高く、非の打ち所がないといえばその通りですが、それでも、軽さというか、安っぽさが見え隠れ。重厚感がイマイチで、爆演というほどの鬼気迫る迫力があるというわけではなく。ようするに、優等生が1歩踏み出して頑張った程度。上位ランキングの盤とは、比べるべくもありません。

なお、巷で言われているように、2楽章と3楽章の一部がそれぞれカット、継ぎ接ぎされており、短い演奏時間となっています。こういうカットされた版は珍しく貴重と言えば貴重。