フリクベリ指揮、エーテボリ交響楽団。68年なのにモノラルで、音質も並。カデンツァも小。しかも、後述しますが、3楽章ラストは、オケと全く息が合わずグダグダのまま最悪の状態で終了。それでも、最近の平板で面白みのない「キッチリ優等生的録音」にはない、迫力というか熱気というか”味”があり、間違いなく印象にのこるものとなってます。
1楽章の小カデンツァは、かなり自由に緩急をつけて。2楽章、後半からラストにかけて、やたらと熱気を帯びて、カッコいいです。3楽章は、中盤から一気に熱が入ります。低音がズシンズシンとこれでもかってくらい響いてくる。
ちなみに、問題のラスト。最も盛り上がる”締め”のところがもうグダグダ。ピアノとオケがズレるとか、もはやそういう次元じゃくって、完全にオケが止まって、一瞬無音状態という、ライヴならではのアクシデント。これだけハデにズレる録音も皆無であり、聴いててめちゃめちゃ気持ち悪いです。珍盤。