ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番収集記R

様々なピアニストによるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」の録音を収集。聴き込んだ上で、独自の基準により採点、ランキングし、それを公開するサイトです

14位:ロドリゲス(’94 LIVE)

f:id:GYOPI:20181101031925p:plain:rightサンチャゴ・ロドリゲスの新盤。マクレー指揮、レイクフォレスト交響楽団 。1994年ライブ録音。とにかく、第3楽章がスゴイんです。とくに「力強い演奏」「熱く激しい演奏」が好みの人は、なにがなんでも必聴。

1楽章。カデンツァが「小」なこともあるんですが、並の激しい演奏。もちろん、通常の演奏に比べると、これだけでも十分激しいですが、それでも爆演度としては「並」。2楽章も並。ただし、後半から、徐々に高まってきます。

で、いよいよ3楽章で爆発します。もう、そのテンションが尋常じゃない。第一音目から、イキナリ前のめり。オケを無視しするように、とにかく突っ走ります。圧巻は最終盤10分15秒あたりから。一気にスピードを上げ、やがてはオケがついて来られないほどまで加速。ということで、こんな大音量で激しく、かつグイグイ突き進む姿は、まさに文字通りの爆演中の爆演。

うちのランキングにおいて、「非ossia」では、ボレットの旧録、ホロヴィッツの最後の録音などを最上位として取り上げていますが、このロドリゲスの新盤は、音質面でボレット盤を、テクニック面からみればホロビッツ盤をそれぞれ上回っており、まさに、両者に勝るとも劣らない、素晴らしい出来であると、改めて思いました。