ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番収集記R

様々なピアニストによるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」の録音を収集。聴き込んだ上で、独自の基準により採点、ランキングし、それを公開するサイトです

15位:カツァリス(ノイマン)

f:id:GYOPI:20181101032335p:plain:rightカツァリスなので、テクニックは完璧。速いテンポ、切れ味鋭く小気味良いのに、こういったタイプの演奏(アルゲリッチやコチシュなどが代表的)にありがちな、”軽さ”や”安っぽさ”に代表される小手先チマチマ感は一切感じられず、堂々としていてとにかく重厚

2楽章の大カデンツァも、ズッシリ響かせる大迫力。2楽章~3楽章のつなぎも、猛スピードで走りぬける。3楽章は冒頭から速さ&迫力も全開。後半にいたっては、いかにもライブらしく熱気に包まれた、力一杯の打鍵が繰り広げられ、かつ、ラストに向かって一気のスピードアップでオケをグイグイ引っ張る。

ということで、全楽章通じて申し分ない完成度。ものすごく興奮でき、心から楽しめる演奏です。